イベントで売れないのは誰のせいか。脇っちょのハナシ。

売れない。
人が自分のブースに立ち寄ってくれない。
興味をしめしてくれない。
あ~ヒマだ。ヒマすぎる。

っていうこういう状態のとき、
つい言いたくなる愚痴。
「このイベントはだめだわあ」
「●●のイベントのほうが売れたのに」
「もう次は出さないかなあ」
これを、近隣のブースの人に、つい愚痴ってしまうってあるあるだと思います。

ハンドメイドメイカーズでは、
私のブースの周囲の出展者さんのほとんどがこの「負のモード」でした。


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お隣の、ハワイのコナという貴重な木材で木彫りのアクセサリーをつくっているブースの方は
「ハワイアンイベントに出たときは●●万は売れたのに、ここはだめだわー」
通路を挟んでお向かいの、激安アクセサリー大作戦のブースの代表者さんは
「ミンネに出たときはこんな安売りで声を張り上げるなんて必要なかったのに、ここはだめだわー」
というのを、わざわざ私のブースまで来て、
私の作品を眺めながら、ぐちぐちモードで話しかけてくるわけです。

さて、どうしたものでしょう。







周囲が「負のモード」でいると、それは連鎖するので
ほおっておけばやがて、全体的に本当に残念な感じが漂うイベントとなってしまう気がします。

じゃあ、どうすればいいのかな。
一介の個人ブースの出展者の立場にしか過ぎない私に、何ができるかな?

さあ、ここで「脇っちょ思考」の出番。
数日前のFacebookに、
「失敗しても、その脇に面白いものやアイデアが落ちていたりすることがある気がする」
って書きましたが、ちょっと意地悪な考え方をすれば
「人が失敗しているのを観察すれば、その脇っちょに面白いアイデアが落ちているかも」
になるわけです・・・わあごめん、性格悪っ(笑)

1日目が終わった夜、ババ抜き大会の後に寝ながら考えてみました。

大前提として、お客様がいないのか?といえば、いいえ。
お客様はいます。
ホビーショーやミンネほどではないにしても、開店前には入り口に行列もできている。
ハンドメイドに興味があって、何か楽しいもの、新しいもの、わくわくするものがないかなと
期待していらっしゃるお客様は目の前を流れていきます。


では、商品に魅力がないのか。といえば、いいえ。
皆さんが扱っている商品は、どれも魅力があります。
私も、ちょっと休憩時間にダッシュでほかのお店を見て回りましたが、
あれもこれも、欲しくなる素敵な作品がたくさんありました。

ではなぜ売れないのか。

物が売れないのは、もしかして、欲しい人の願いと、売りたい人の商品のミスマッチングの問題では??と思い至りました。

お客様には、欲しいものがある。
あるいは、なんとなくこんなものがあったらいいな的な、ぼんやりとしたイメージがある。
ところが。
お客様には、なんとしても欲しいものを手にするのだ、という強烈な馬力がない。
ちょっと探してみて、欲しいものが見つからなければ、広い会場内をくまなく探して歩くのもつかれるので、
手近なもので妥協してしまうか、買うのをあきらめて帰ってしまうのかも。

そして、帰ってから
「なんか、いろいろあったけれど、結局あんまり買わなかったな、なんか疲れたわ」って思っちゃったりして。
私がお客様なら、そんな感じになりそうな気がする。

では、その「お客様の足りない馬力」を、
販売側が、マーケティングとか、ブランディングとか、ファンづくりとか、
そーいう巷に蔓延するコンサル指南的な努力で補えるのか?
というと、答えは、いいえ。
補えない、というのが私の結論です。

マーケティングも、ブランディングも、言ってしまえば一方通行の押し付けです。
自分の商品をなんとか知ってもらおう、良さをわかってもらおう、使ってもらおう、という方向性。

ところが、お客様は、売込みにはうんざりしている。
お客様の心の中には、もともと欲しいもののイメージがある。
それにぴったりと合うものが欲しいのであって、売り込まれたいわけじゃない。
自分の商品じゃないものが売れるということもある、という現実と向き合う必要がありそうです。

ホテルで休みながら考えたのはここまで。

二日目からは、エッグシェルモザイクのワークショップが始まりました。
ワークショップは、イベントスタートとともに、すぐに満席に。
ポスターに「満席」の張り紙をしていると、

40代くらいの友人二人連れの女性がいらっしゃいました。
「卵の殻・・・!ねえ、これ、いいんじゃない?」
「そうかも・・・あ、ワークショップ・・・あー、もう満席だって・・・」
ちょっと残念そうなお顔で離れていこうとするところをとっさに呼び止めました。

「ワークショップはもう満席なのですが・・・
よろしければ、何をお探しなのか、お聞かせいただけますか?」
なんとなく二人で顔を見合わせながら、
少しだけぎこちなく出てきた言葉が、これでした。

「実は、PTAの役員をしていまして・・・
PTAのお母様向けの講座のネタになりそうなものがあればと思って・・・」
「ね。卵の殻なら、いいかもって・・・」
うわあ、なるほどです。
私も小学生二人を育てているので、学校でPTA役員が企画する、お母様方のための交流のための講座があることはよく知っています。

「あ~、わかります。実は私も、子供が小学生1年生と5年生の二人で!
ありますよねー、PTAの講座。つまり、ハンドメイドが苦手な人にも簡単にできて、
材料がすごく一般的で、誰にでもできそうなのがいいのでしょうか」
ときいてみたら、お二人のお疲れ気味の目にちょっと生気が宿りました。
「そう、そうなんです、卵の殻なら、いいですよね・・・」
「でもワークショップ、おわっちゃったんですよね?」

ふむふむふむ!

私の脳内に、同じハンドメイドメイカーズに出展している知り合い作家さんのお顔が2~3人、とっさに浮かびました。
いる・・・・!
ご要望にお応えできそうなワークショップをやっている作家さんが!!

「あのですね!エッグシェルモザイクは、実は練習と経験が必要なクラフトで、
PTAの皆さんの親睦会には向かないかもしれないのですが、
もしかしたら、かなりご要望に近いかもしれないワークショップをしている作家さんがいます。
ご案内しましょうか?」

お二人の顔に、ちょっとだけ笑顔が。
「えー、でもいいんですか?」
「すぐ近くのブースなんです。ちょっとくらい平気です」

というわけで、そのお二人をつれて、足早に2~3のブースを回りました。

最後のブースでは、あまり毛糸を巻くだけで可愛いヘアゴムになるパーツを扱っているところをご紹介。
「これ・・・!!これならみんなできるかも!!」
「わー、ありがとうございます!かわいい!!」

お二人をそこのブースの作家さんにお願いして、自分のブースに戻りながら、
やはり、これは激しくミスマッチングの問題だ、と思ったのです。

お客様の欲しい、と、作家の売りたいが、全然かみ合ってない。
お客様には、見つけるまで会場を歩き続ける馬力がない。
作家は自分が売りたいものばかり売っていて、
自分の作品以外のものを探しているお客様のがっかり顔には知らんぷり。

この部分をうまくかみ合わせる仕組みがあれば、いいのです。

つまり、必要なのは、イベントコンシェルジュです。

イメージ的にはこんな感じです。
(ここから先は妄想劇場)

会場にいらしたお客様は、会場の広さや、たくさんのブースに圧倒されてしまいます。
ちょっと歩いてみたけれど、たくさん見ているうちに
自分が何を探していたんだかわからなくなってきちゃった。
足もつかれたしなあ。喉も乾いたなあ。
ちょっとベンチに座って休憩しながら、パンフレットでも見直そうかな。

と、カフェとベンチのある一角に行きます。
コーヒーを買ってほっと一息つくと、
ふと目の前に、「イベントコンシェルジュ 何をお探しですか?あなたのご希望をご案内いたします」
と書かれた張り紙の貼っている小さなブースと、
話しかけやすそうな笑顔のコンシェルジュさんがいます。

お客様は、コーヒー片手に、ブースに近づいてみます。
すると、前に並んでいたお客様が相談している声が聞こえます。
「7歳の娘のお誕生日のお祝いになるような、可愛い系のぬいぐるみを探しているんです」
コンシェルジュはお客様のご要望をさらに上手に引き出す質問をいくつかして、
実はちょっとホラー系の可愛さのある作品が好みと判明。
「それでしたら、ここと、ここと、ここのブースは必見でございます」
とパンフレットにしるしをつけてくれます。

うわ、私も相談してみよう!!
そういえば、藍色の何かが欲しいんだった!(ものすごい漠然としている希望・・・笑)
お客様は早速イベントコンシェルジュのブースに並びました。
めでたしめでたし。
(妄想劇場終わり)

「イベントコンシェルジュブース」があったら面白いかもしれない。
そんな妄想劇場を脳内で繰り広げながら、ブースで接客していました。
それ以降、もし話してくれそうな雰囲気のお客様が来たときには、
まず売込むのはやめて、
「今いらしたばかりですか? そうですか、会場広いですよね~、何をお探しでいらしたのですか?」
って聞いてみるようにしたのです。

そしたら、出るわ出るわ、いろいろな理由が!
ちょっと横浜で待ち合わせのタイムロスができちゃって、とか。(それで入場料払って入場しちゃうんですね)
友達の作家さんが出展してて(これはよくあるパターン)
●●を探してて(でもどこだかわからなくて迷子中)
そして、私のわかる範囲内で、
それでしたら、このあたりに陶器の素敵なイヤリングがありましたよ、とか
ハーバリウムならこの通路をまっすぐ行ったところにありましたよ、
ところでハーバリウムのあの透明の液体って何ですか?とか
ワークショップなら、アンティークボタンのワークショップがこの裏手に、とか、
お疲れでしたらマッサージ機の試乗ができますよ、とかお答えしていたのです。

そんな小さなきっかけの会話でも、お客様が店頭に留まると、
ブースに華やかさが生まれます。
そうなると。

周りがどんなに負のオーラを漂わせていても、
アクセサリーの激安大作戦のお店が、
私のお店の目の前まで来て
「ピアス2つで800円でーす」って大声を張り上げても、
お客様はそちらを振り返ることもなくなってきました。

まず最初に自分の望みを聞いてもらって、ヒントをもらったお客様は、
そこで改めて、店頭に並んでいるアクセサリーを見て
「あら、ところでこれは・・・え?卵の殻なの?えーーー?!」ってなりました。
もちろん、ご購入下さったお客様もたくさんです。
中には、イベント終了間際に、わざわざ戻ってきてくださって、
「やっぱりほしくなっちゃって」って買って行ってくださったかたもいます。

ちょっとづつ、ちょっとづつ、流れがいい方向へ向かいだしたころ、
お向かいの激安大作戦のお店の代表のおばさまが、やってきました。

「ちょっとー、全然売れなくない?もうやってられないわあ!
ねえ、あなたのところ、採算とれてるーーー?」
と、どでかい負のオーラを背負って。

うわあ、この人、どうしましょ(続く)


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by esperanzaclassic | 2017-11-28 07:45 | 【本講座】エッグシェルモザイク講座 | Comments(0)

卵の殻がまるでカラフルな大理石のように大変身する『エッグシェルモザイクR』を独自開発。身近な素材から驚きの表現を探し出しています。


by uiko shinohara
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