手芸を数学的に分析してみた。あなたの選んだ専門分野に将来性はどのくらいあるのか。

「エッグシェルモザイクは、自分でゼロから考えました」というと、大抵の人からは大変驚かれます。
卵の殻から虹色のモザイクを創ろうって、どうしてそんなことを思いつくの???
って、不思議がられます。

なんだか自分のオタク気質をばらしているようで、最初はちょっと恥ずかしかったけれど、
馴れって恐ろしいです。
言い続けているうちに、最近はすっかり平気になってきました。

「新しいものを創造する」というと、
普通の人は、とてもそんなことはできない、と思うかもしれません。
でも私の頭の中では、
どうして卵の殻を選んだのか、
どうしてそれをこの形で開発すると決めたのか、
ちゃんと理論的に説明できるんです。
説明が結構めんどくさいのと、
なんだかマニアックなので、あまり理解されないかもって思って、
今まで誰にも説明したことがなかったのですが・・・

昨日書いたブログへのコメントに
「編み物の場合だったらどうなるの」というご質問があったので
そういえば、
私が考えた「手芸の五大要素を数学的にとらえて考えてみた四角錐」で、
ほぼすべての手芸はその強み、弱み、人気、深み、広がりの可能性が説明できるのを思い出しました。

これはもう何年も前、エッグシェルモザイクを考え出してすぐくらいの時期に、
エッグシェルモザイクの市場分析をするため、自分で考え出した手芸の四角錐です。



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手芸の要素を①色、②形 ③触覚(手触り) ④動きの4要素として考え、
それを底辺の四角のそれぞれの角に配置します。

そして、その四角の真ん中から垂直に上へのびるのが、⑤自由度 です。

ひとつずつ説明します。
手芸は①色がたくさん選べるほど、楽しいものです。
例えば、毛糸や布地、紙などはたくさんの色が選べます。
紙に自由な色を塗ることができる水彩やペイント系も、色の要素が強いですね。
逆に言えば、革などは、毛糸や布地に比べれば、選べる色合いに限度があります。
ドライフラワーなども、生花やプリザなどに比べれば、選択肢が狭まります。

手芸は②形がたくさん自由に作れるほど、楽しいものです。
例えば、布は、自由にカットして縫い合わせることで色々な形を表現することができます。
複雑な人間の体に合わせて、様々な形を作り上げることが可能です。
毛糸も、同じように、形要素に対して強いですね。
立体的な表現ができます。
粘土も、形要素に対して強い分野です。

手芸は③手触りがたくさんあるほど、楽しいものです。
手触り要素が強いのは、やはり、毛糸や布地。
次に陶芸や粘土の土の手触りも素敵。

手芸は、④動きがあるものほど、楽しいものです。
例えば、毛糸や布で作りだした洋服は、人の体の動きに合わせて自由自在に伸びたり縮んだりします。
それに対して、例えば私が以前専門にしていたステンドグラス。
これは、作品自体はほぼ動きません。建築物に対して入れられるものなので、動かないのは仕方がありません。
が、実は、ステンドグラスに差し込む光が、一日の太陽の動きによって、光に動きを創り出すという側面もあるのです。

この4要素を、ご自身の専門にしている手芸分野に当てはめてみてください。

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上の図は、「編み物の場合」
①色・・・毛糸メーカーが出している色から選ぶ。という点で、自分で色を作れるわけではないので、半分くらいの魅力度。
②形・・・ニット地は人体にあわせて自由自在に動いてくれます。これは、ほぼ100点。
③手触り・・・毛糸ほど手触りの良い素材はなかなかお目にかかれないかもしれません。ので、ほぼ100点。
④動き・・・人の動きに合わせて自由自在に伸び縮みするので、これもほぼ100点。

この4点を結んだ底辺の四角が、大きくバランスが良いほど、
市場ではたくさんの人に指示される手芸になります。

そして、この底辺の四角のなかで、ちょっと弱い部分(この編み物の場合だったら①の部分)が
俗にいう「ニッチ」です。そこに、「改善の余地がある、工夫のし甲斐がある」というここと。

通常の編み物作家さんは、毛糸は製造メーカーが発売している色の中から選ぶしかない。
だから、「自分が使う糸の色を、自分で自由に用意できる」状況にすれば、
普通の編み物作家から、一歩先へ出られるということです。
つまり、糸を自分で染める技術を得るとか
自分で引き揃える技術を得るとか。
引き揃え作家さんや、自分で糸を染めることができる作家さんが人気なのは
このためです。

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さて、こちらは、開発スタート時の「エッグシェルモザイク」の分析です。

①色は、自分で色を付けるので自由自在、100点
②形は、色々なものを作ることができるので100点
③手触りは、エッグシェルモザイクの場合は、モザイクのざらざらした表面を指先で愛でるくらい。
④動きは、アクセサリーに仕立ててやっと少し作品が動くくらい。あまり動きは少ない。

つまり、③および④については「改善の余地あり」だな、と。
そこで、3年間かけて、③および④について、研究開発を続け、
底辺の四角をできるだけきれいな四角になるよう整えてきました。

そして最後の要素⑤自由度の説明です。

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底辺の四角の中央から垂直に伸びる「自由度」というのは、
底辺に近ければ近いほど、それを楽しむのが楽で自由であり、たくさんの人が頼める・楽しめるという意味です。
技術的にはそれほど難しくなく、たくさんの方が楽しめるので、作品価格も低単価です。

この自由度が底辺から離れ、四角錐の頂点が高くなればなるほど、
それを制作するのには、難しい技術を長期間にわたって習得することが必要で、
だから制作者の数は少なくなり、作品は高額になります。

エッグシェルモザイクの場合は、技法がちょっと難しいので、自由度は中程度の高さになるでしょう。
よりたくさんの方に楽しんでいただけることを目標にするなら、
この自由度をできる限り底辺の四角に近づけることが必要になります。
材料を安くする努力や、デザインを、誰もが好みそうなスタンダードなものにする、
色をモノクロに絞るなど、色々な方策が考えられるでしょう。

逆に、技を極め、制作できる人を絞るなら、
四角錐の高さは高くなり、作品は高価格になります。
材料は高く、デザインは尖ったものになり
一部の人には熱狂的に迎えられる可能性がありますが
たくさんの人に楽しんでもらうことはできなくなります。

と、このような数学的な仮説を立てることで、自分の選んだ分野が今どの位置にいて
「ニッチ」はどこで、何を研究すれば自分の「強み」となるのかを明らかにすることができます。
また、作品をどの程度の価格で、どこへ向かって販売していくべきかも漠然とですが掴むことができます。

というようなことを考えて、
エッグシェルモザイクを考案して、進化させてきました。

これは、他のどの手芸分野でも、割と使える四角錐なので、
①~④までの要素は、ご自分で考えた自由な要素に入れ替えても大丈夫なので
(⑤の自由度はそのままが良いかと思います)
ご自身の分野に置き換えて研究してみたら面白いかもしれません。

ちょっと何を言っているのかわからないなー(ショックですがありうるかも・・・)
という方は、
来年2月あたりに、みなさまとお会いできる、
ちょっとわくわくするような新しい企画を考えているので
ぜひ私に会いにきてくださいネ^^

企画についての詳細はLINE@で先行配信予定です。

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by esperanzaclassic | 2018-11-02 23:35 | 【紹介】エッグシェルモザイクとは? | Comments(0)

卵の殻がまるでカラフルな大理石のように大変身する『エッグシェルモザイクR』を独自開発。身近な素材から驚きの表現を探し出しています。


by uiko shinohara