手芸の要素の四角錐を使って「個性」と「技術」を区別すると、先生のコピーのような生徒ばかりにならない、バリエーション豊かなお教室ができる、という話。

さて、今日は
手芸の要素を任意に抽出して、
自由度という概念を中心軸にして四角錐にした図を使うと、
個人作家のブランディングにもちょっと応用できるかもよ、というお話です。

友人作家さんより、「ねえねえ、私の場合はどうなる?」という
分析依頼を受けまして。

じつはこれ、本当はエッグシェルモザイクのインストラクターコース内で、
各生徒さんのブランディング指導を考える際に重宝している図なのです。

生徒さんそれぞれの個性や、ここがいいところ!っていうオリジナリティを殺さず、
しっかりと生かして、それでいて、技術的な指導もしっかりとするって、
この「個性」と「技術」の違いをはっきりと分けて考えないと、実はできないのです。

その判断基準を、自分の中で理論的に明確にできていないと、
人によって、タイミングによって、
あるいは自分の好みによって、偏ったバイアスがかかった指導をしてしまうことになります。

ある生徒さんの個性や作品のスタイルが、
自分があまり好きではないスタイルだった場合、
好きではない、好みではないというバイアスがかかって、
作品の良さが見えなくなりかねない。
その逆もしかりですよね。
自分の好みと合致したスタイルの生徒さんが来れば、
バイアスがかかって「良く」見えてしまう。

これをそのまま自分の中でなあなあにとしておくと、
その先生のレッスンからは、先生とそっくりの個性をもつ、
コピー生徒さんしか生まれなくなってしまう。

美大時代から、留学時代も、また、ステンドグラスの世界にいたときも、
そういった大先生のお教室や指導をいやというほど見てきました。

才能はあるのに、先生と好みが合わないから芽が出ないなんて。
先生と折が合わない生徒さんも不幸だし、
また逆に、いつまでも自分のコピーのような生徒しか出せない先生も不幸なのです。

その原因は、ひとえに、指導する先生の側が、
「個性」と「技術」を分けて考えないからではないかと仮説をたてて、
この図を生徒さんのブランディング指導に使ってみることにしました。

なので、
実は、この図を使えば、
個人作家さんの個性を生かしながらブランディングをすることができるわけです。

で、冒頭の、友人作家さんの場合に戻ります。
四角錐で分析をしていましたら、
その作家さんの強みは①と④で、
弱みは③と②という結果が出ました。

そこで作家さんがこう言ったのです。
「そうかー!わかった、だから、③と②の弱みを克服すべく、
●●●と○○○とかを習いに行けばいいんだ!」

ストーーーっプ!ちがうよー!
もうこれ以上、何か新しい勉強をしたり、
資格を取りに行ったりする必要はないよ!って。

「え、だって、エッグシェルモザイクの場合は、
弱みを補うように開発していったんでしょ?」

それはその通り。
なぜって、エッグシェルモザイクは「たくさんの人に楽しんでもらうために」開発した
あたらしい「手芸の分野」だからです。
だから、できるだけ、いろいろな要素で「楽しめる」ように、
バランスよく開発していくことで、
よりたくさんの人に楽しんでもらえるようになります。

でも、個人作家さんの場合は、
弱みを克服すべく新しいことを学ぶより
今の強みをさらに強めて、だれにもまねできないような領域にまでもっていくように
強みを磨くほうが大事なのです。
だって、弱みを平均値にすべく努力したって、
それで「みんなと同じになるだけ」だから。
みんなと同じになっても、売れません。

ここを勘違いしてしまうと、
あれも勉強しなくちゃ、これも勉強しなくちゃ、と
資格をたくさんとってもなかなか独り立ちできない人が出てきてしまいます。
「資格を取っても独り立ちできない問題」
という記事も合わせて読んでみてくださいネ。


(じゃあ、どんな資格が有益な資格で、どんな資格が無用な資格なの?
って思うよね。
それについても、ちゃんと判断指標がわたしなりにあるので
またそれは別途記事にします)

弱みはひとまず置いといて、
強みを四角錐の底辺の圏外にまでぐーんと広げちゃうのがいいのです。

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この図の、黄色い輪が、
一般的なレベルを超えて、作家さんが個性をグーンと伸ばす領域です。
自分の強みのあるところをさらに、グーンと伸ばしてね。
そうすると、人によって全然形の違う、ゆがんだ四角錐になります。
それでいいのです。

すでに人気の作家さんの多くは、
こんな風に分析しなくても、とってもナチュラルに、
何を伸ばせば自分が市場で突出できるかを、
肌感覚で理解している方がとても多いように見受けます。

あらためて言われなくてもやってたわ、それ・・・っていう感じだろうな。
作家さんで自分の作品を伸ばしてく方はそれでいいのです^^

でも、私のように、自分が開発した技術を生かして、
生徒さんを指導をする立場の方でしたら、
「なんとなく感覚でこうなのよ」という指導は、
生徒さんにとったらちょっと厳しい。

具体性に欠けるし、バイアスがかかってるし
何より根拠が希薄なので、習ったことがたとえ一面の真実でも、
生徒さん自身の個性に柔軟に応用しようとすると難しいかも。

何かを習うなら、
情熱とか才能とかに溢れた先生であることは大事だけれど、
情熱や才能はあって当たり前のもので、
そのうえで、
冷静に、論理的に、指導の根拠を説明できる先生を。
その見極めポイントとして、
自分の好みとは違う個性の生徒さんも排出しているお教室を探すのがいいと思います。

そして何より、この図の神髄は、
縦軸の「自由度」の概念なのですが、
その話はまた複雑なので別の記事で^^



やっぱり何を言っているのかわからないなー(あはは)
という方は、
来年2月か(もしかしたら3月)あたりに、みなさまとお会いできる、
ちょっとわくわくするような新しい企画を考えているので
ぜひ私に会いにきてくださいネ^^

企画についての詳細はLINE@で先行配信予定です。

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by esperanzaclassic | 2018-11-07 15:56 | 【本講座】エッグシェルモザイク講座 | Comments(0)

卵の殻がまるでカラフルな大理石のように大変身する『エッグシェルモザイクR』を独自開発。身近な素材から驚きの表現を探し出しています。


by uiko shinohara