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だって鉛筆が削れないんだよ?人生詰んだ。おしまいだ・・・

今でこそ、卵の殻から虹色のモザイクを作る技法を独自に開発して
あまつさえ、レッスンで教えている私ですが、
実は学校とか習い事とかが大の苦手です。

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まず、先生から10教わったとして、
その場で理解できるのがたぶん半分くらい。

で、理解できたことのうち、
ちゃんと実行できるのがさらにその半分くらい。

だから先生が教えてくださったことの実に7割以上は、
「どうせできないもん」という妙な自信があります。
わはは。いや、笑い事じゃないんだけど可笑しいですよね。
自分で言っていて、その真実に激しくうなづく私の中の私。

先生が教えてくれたことはちゃんと覚えています。
それこそ、言い回しのひとつひとつまでしっかり記憶しています。
だけど、それを全部ちゃんと自分のものにするには何カ月も、時に何年もかかる。
真に不器用だと思います。

例えば高校生のころ、美大受験専用の予備校に通いだしたときのお話。

デッサンをするとき、鉛筆の削り方ってとても独特で、
鉛筆の芯をすごくすごく長ーく削るんですね、カッターナイフで。
これができないんです・・・。
本当はデッサンを勉強しに来ているはずなんだから、
鉛筆の削り方なんてなんでもいいんですけれど(そのうちできるようになるし)
でも、実に運が悪いことに、
たまたま私がゴミ箱のところで鉛筆をたどたどしく削っていたところに
助手さんが来て、
「うわあ、君、鉛筆削るのへったくそだなあ」って言ったんですね。
たんなるへたくそじゃなくて、「へったくそ」って、
「へ」の後ろに「っ」が入って、明らかに馬鹿にしたよね。うん。
それを聞いて、17歳の私はものすごく凹んでしまって。

私は鉛筆も削れないからもう駄目だ・・・
デッサンなんて習う前からもう駄目だ・・・
だって鉛筆か削れないんだよ?人生詰んだ。おしまいだ。
絶対美大なんか受からない・・・

って頭の中がぐるぐるしちゃって。

美術予備校って、大抵の人が高校1年生から通いだすのですが、
私が美大に行こうと思い立ったのが高校3年生の春期講習からだったので
すでにスタートからして周囲から2年遅れているし、
みんな鉛筆削るのめっちゃうまいし。
今考えたら、みんなは高校1年生から鉛筆けずっていたのだからあたりまえなのです。
が、もはや劣等感の塊です。

それで、デッサンの授業中、その助手さんや先生が背後に回ってくる気配がすると
さっと立ち上がってトイレに逃げたり、
ゴミ箱のところに行ってずーっと無意味に鉛筆けずってたり
とにかく絵を描いているところを見られるのがすごく嫌で、
絶対に先生に背後に立たれまいとして必死だったんです。
デッサンを習いに行っているのに。何をしていたんでしょうね、あの頃の私・・・。

で、なぜ今、そのことを思い出したのかというと、

今、エッグシェルモザイクを教える立場になってすごくわかるのが、
「自分自身に激しくダメ出しをしてしまう生徒さんの気持ち」なんです。

課題作品を提出してくると
「あれもできませんでした、これもできませんでした」って、
ついついお手紙に添えたり、メッセージで言ってしまう生徒さんの気持ち。
そんなことってありませんか?
自分がすごくダメな生徒に思えて、
一緒に習っているほかの生徒さんがとても優秀に思えて
限りなく凹んでしまう気持ち。

すごくすごくわかります。
自分に自分で激しくダメ出ししてしまうんですよね。
出来ないことばかりが頭の中をぐるぐるしてしまう。

そんな生徒さんのために、ちょっと心の中を楽に出来る方法を一つ。
私自身もかつて激しく自分に駄目だししていて、
鉛筆削り地獄から抜け出せなかった状態から
なんとか無事に脱出して、
現役で美大に合格した方法、メンタル編。

「自分の脳内に親友をつくる」です。

ああ、今日も鉛筆が削れない。
うっ、また芯が折れた・・・
ああ、また先生が、助手さんが来ちゃう・・・もういやだ・・・

って泣きそうになったら、
脳内で自分の親友に言ってもらうんです。

親友「わかるよ!鉛筆削るの、めっちゃむずかしいよ、っていうか
なんなの、その変な削り方!!
なんでそんなに変な削り方しなくちゃいけないのよ。おかしくね???」

って、言ってもらうんですw

ううう、そうだよねええええ!
鉛筆なんて、どーだっていいよねええええ!
鉛筆の削り方でデッサンの上手い下手の差なんかでないよねえええ!

親友「そーよそーよ、関係ないわよ!気にしてたらキリがないわよ!
ほら、今先生が教室出て行ったから、絵を描きに戻ろ。大丈夫大丈夫。
だれもわたしの変な鉛筆の削り方なんか気にしてないって!」

で、デッサンの練習に戻りながら、
親友と作戦会議。
親友「受験に受かる方法はほかにもあるはず!
先生に絵を描いているのを絶対に見られないようにしながら、
それでも絵がうまくなる方法を編み出せばいいのよ」

それってどんな方法よ、ってつっこみたくなりますよね。
でも実際にその方法を編み出しましたとも。
その方法についてはまたいつか別の機会に。


自分に激しくダメ出しをしてしまう時って、誰にでもあると思うのですが、
あまり駄目だしばかりだと、自分で自分を追い詰めてしまって、
どんどん自信がなくなってしまって、なかなか立ち直れなくなっちゃうので。

「いや、そもそもさ!
卵の殻をこんなに細かく亀裂入れてさ、こんなに複雑に色を入れてさ、
難しいよ!!!難しんだよ!!!
そーだよ、先生ってばこんな技法考えて、頭おかしいよ!!変態だよ!」
くらいに思っててください。

そして、ちょっとでも、綺麗な亀裂ができたり、素敵な色ができたりしたら
「うっそ!わたしって天才じゃない?!先生が何年もかけてようやくできたことが、
1カ月でできちゃうって、天才じゃな~~い?!」

って叫んでみてください。
なんだか、心が軽くなって、フツフツ笑えると思います。

心が軽くなると、作りたいものとか、新しいアイデアとかが湧いてくるので^^

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さてさて。

そんな本当は不器用な私が編み出したエッグシェルモザイクですが、
現在インストラクターさんは全国に3名。
みなさん、すごくすごく上手いんです!
ええ、鉛筆削り地獄にはまっていた私が言うのですから本当です。

そのインストラクターさん3人が、企画の段階から本気で創り上げたワークショップが
今月末、3月30日、31日の「minneのハンドメイドマーケット」にてお披露目になります。

実はもうすでに、モーニングプレミアムコースは、31日は満席、30日は残席2を残すのみとなっています。

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この画像を作ったときは、30日の残席はまだ3だったのですが、
今は残席2になってしまっています。
どうしようかなと迷われている方は、ご予約をおすすめします^^

手編みストラップと、ニス仕上げのスタンダードコースはまだお席に余裕があります。
ニス仕上げは、卵の殻の凹凸感がくっきりと感じられて、とてもモザイクらしい雰囲気のある仕上がりなんですよ^^

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スタンダードコースは、

「ホヌ、ホエールテール、シェルの三つの幸運のフォルムから、

自由に好みのモチーフを選んで楽しみたい。

時間に余裕があったら2個目にチャレンジしたい」


そんな方のための、しっかり体験コースです。


■三つのモチーフの中から好きなフォルムのモチーフを選んで体験できます。
■しっとりとした光沢のあるニス仕上げ。卵の殻の凹凸感が活きるので、よりモザイクらしい質感に仕上がります。
■いろいろなカラーのコードでらせん状に手編みしたストラップ紐を組み合わせます。色は自由にお選びください。
■モチーフの追加可能!時間内であればさらに2個目にチャレンジしていただけます。
■モチーフ追加料金が必要になります。下記をご参照ください。事前予約で優先割引がございます。

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【大人おひとり様】
  要予約・先着順

  定員:各回6名様まで
  開催時間:3/30-31両日
     ②13:00-14:00
     ③14:30-15:30
  価格:2800円~
  追加モチーフ:
   時間内なら追加1個までOK

  追加モチーフ代金:
   500円/1個のところ、

   事前予約をいただけた方のみ、
   300円/個にてお楽しみ頂けます。

   モチーフ追加は1個までです。
■グループ割対象:2名様以上のグループでお申し込みの際には、受講料100円OFF

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【親子で楽しもう!
 ハワイアンモチーフのオーナメント】
  要予約・先着順
  ■お子様と一緒に親子でお揃いの
   ハワイアンモチーフを
   作ってみませんか?
  ■10歳以上のお子様が対象です。
  ■保護者の方も一緒の
   ご受講となります。
  ■価格:保護者の方・・2800円
      お子様・・・・2300円
  ■モチーフ追加は時間があれば
  応相談(最大1個まで/親子一組)
ご予約はこちらまでメールにて
eggshellesperanza7@gmail.com

なお、ワークショップについての詳細はこちらの↓ページにてご覧いただけます。




みなさまとお会いできることを楽しみにしております。












by esperanzaclassic | 2019-03-20 20:29 | 【本講座】エッグシェルモザイク講座

栃木県小山市より世界へ発信。卵の殻がまるでカラフルな大理石のように大変身。アクセサリーからインテリア雑貨まで、あらゆる素材に自由自在。資格を取って活躍できる認定講座も開催中。


by uiko shinohara